十五夜のお月見でお月様にお供えするものといえば、月見団子。
さて現代の住宅では、お月見団子はどこに置いてお供えすればよいのでしょうか?
またお月見にはすすきが定番ですが、なぜススキを飾るのか理由をご存知でしょうか。
お月見を楽しみたいけど、マンションだしどうしたらいいかな?
近所にススキって生えてないけど、お月見にススキは必要なのかな?などと疑問に思われている方にぜひ読んでいただきたい記事です^^
お月見のお供えを置く場所はどこ?
旧暦の8月15日(現在の9月20日ごろ)は満月になり、十五夜と呼んでお月見の宴を開きます。
お月見の行事は本来は秋の収穫祭でした。
その年の農作物の収穫に感謝し、生命を繋いでくださったご先祖さまを偲ぶ日でもあります。
お月見では、感謝の印として月見団子などのお供え物をして月を拝みます。
このお供え物ですが、家の中でどこに置けばいいのか気になりますね。
実は、お月見で月見団子などのお供え物を置く場所は決まっていません。
お月さまにお供えするために、お月様から見えるところや床の間に置いてもよいでしょう。
古来よりの習慣として、縁側や窓際などにお供えを置き、お月見の宴を楽しむ方が多いようです。
マンションならお月見のお供えはどこに置けばいい?
せっかくのお月見で月見団子を飾りたいな、と思っても現代の住宅では縁側や床の間があるお家は少なくなっていますね。
特にマンションでは和室がないご家庭もあると思います。
そんなときは、なるべく月が見える場所で少し高めの位置にお供えするのがよいでしょう。
窓際のテーブルや、ベランダでもかまいません^^
本来は三方という神事で使用する台に載せてお供えしますが、三方がなければお盆や大きめのお皿に敷紙をして、その上にお月見団子を飾りましょう。
お月見団子は十五夜にちなんで15個並べます。
(地域によっては12個、うるう年なら13個並べるところもあります。)
十五夜にススキを飾るのはなぜ?今も必要なの?
十五夜といえば、縁側で月見団子をお供えしススキを飾って楽しむもの。
そんなイメージがありますよね。
ではなぜ十五夜のお月見にススキが必要なのでしょうか。
実はススキは収穫した稲穂(米)の代わりに、神様にお供えするものなのです。
お米が収穫される時期はお月見より後になるため、稲穂の代わりにススキを供えたといわれています。
またススキは月の神様の依り代(よりしろ)といわれており、古来の日本では子孫や作物の繁栄を見守ってくださる月の神様が月から降りてきて、ススキに乗り移ると考えられていたようです。
昔は河原や空き地などにススキは多く生えていましたが、現在は近所で手に入るという方は少ないのではないでしょうか。
そんな方でも大丈夫^^
十五夜の時期が近づくと、お花屋さんやスーパーでもススキが販売されています。
せっかくお月見を楽しむなら、月見団子だけでなくススキもお供えしてみましょう。
ススキを飾る際は、お月様から見て左側にススキ、右側に月見団子を置きます。
またこのほかに収穫された野菜や果物(里芋、さつまいも、栗、ぶどう)など旬の食材をお供えするのもよいでしょう。
さいごに
現在の住宅でお月見を楽しむ方法をご紹介しました。
縁側やお庭がなくても、工夫すればお家でお月見を楽しむことができるのですね^^
小さなお子さんがいらっしゃるととても喜ばれると思いますので、ぜひ秋の行事の一つとして取り入れてみてくださいね。
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