現代の私たちは、避けられないストレスやプレッシャー、乗り越えなくてはならない様々な問題と日々向き合っています。
そんな中で、嫌な問題を避けたくなることもありますよね。
でも、問題から目を背けることがクセになると、解決せずに残った問題が後で辛い結果になることがあります。
問題から逃げ続けると、本当は向き合うべきことからも目をそらしてしまい、あとで後悔することも・・。
今回は、困難に直面したときにすぐ逃げようとする、逃げ癖のあつ人の育ちについて考察してみたいと思います。
どうすれば逃げ癖を克服できるかや、問題から逃げてばかりいるとどうなるかについてもまとめました。
将来の幸せや自分を成長させる機会を失わないためにも、勇気を出して問題に立ち向かうことがいかに大切かをお伝えできればと思います。
逃げ癖がある人の育ちや家庭環境はどんなもの?
過保護な両親
親が子どもをかばいすぎて、難しいことや新しい挑戦から守るように育てると、子どもは問題から逃げることを学んでしまいます。
親が心配しすぎると、子どもが自分で物事を決めたり、独立したりするのを邪魔してしまうこともあります。
その結果、子どもは自分の問題に立ち向かうよりも、逃げる方が楽だと感じるようになります。
失敗から学ぶことは、子どもが成長する上でとても大切です。
でも、失敗への対応をあまり学んでいない子どもは、失敗をとても恐れ、逃げるようになることがあります。
このように子どもがとても保護された環境で育つと、将来にわたっていろいろな影響があります。
自己肯定感が低い
自信がない子どもは、逃げることを選びやすくなります。
これは、自分自身をあまり高く評価せず、自信を持つのが難しいからです。
自信がないと、人の意見に流されやすくなり、逃げる選択をしやすくなるんです。
また厳しく批判的な親のもと育った子どもは、子どもの自信が傷つき、自尊心が上手く育たないこともあります。
自尊心の欠如や自己肯定感の低さから、困難に直面したときに逃げる行動をとるようになることがあります。
このような親は、子どもが自分を肯定的に見る機会を減らしてしまいます。
過度な期待に答えるため
親や周りの大人から過度に期待されて育った子どもも、逃げ癖がつくことがあります。
子どもは周りからの期待に答えたいという一心で頑張りますが、過剰に期待されると少しの失敗も許されないと思い込んでしまうのです。
過剰な期待がプレッシャーとなり、子ども自身を押しつぶしてしまうのです。
その結果、問題に挑戦することよりも逃げることを選んで失敗を避けるようになります。
コミュニケーションの不足
家族間でうまくコミュニケーションが取れないと、子どもが問題に直面した時に大人に相談することができません。
子どもは困難に直面し、問題を解決する経験が少ないものですが、大人の助言や助けがあれば達成できることも少なくありません。
子どもが本音を話せる関係性を築くことは、家族間でもとても大切なことです。
嫌なことからすぐ逃げる人の心理とは
では、困難や問題からすぐ逃げだしてしまう人の心理を探っていきましょう。
失敗を恐れている
「以前の失敗で評価を落としたくない」と感じるのは、逃げ癖がある人によく見られる心理です。
誰でも失敗は避けたいものですが、逃げ癖のある人は特に、傷つきたくないために問題から目を背けたり、責任を他人に押し付けたりします。
自分を守るために悪いことは人のせいにして逃げてしまう人も、このような心理からくる行動だといえるでしょう。
成功体験が少ない
過去に困難を乗り越えて成功した経験が少ないと、逃げ癖がつくことがあります。
困難に立ち向かって乗り越えた時の達成感は、これからの挑戦に対する自信や積極性を育てます。
その一方で挑戦が失敗で終わった場合、そのネガティブな経験が逃げたい気持ちを強くしてしまうこともあります。
挑戦がいい結果につながらないと信じ込んでしまうと、逃げる習慣がついてしまいます。
結局、挑戦から逃げることに慣れてしまうと、それが自分にとって良い選択だと思うようになり、最終的には逃げ癖が定着してしまうんです。
防衛本能
生物が危険から身を守るために逃げるのは、生まれつきの自然な反応です。
ストレスが多い時に逃げたくなるのは、自分を守ろうとするとても自然なことです。
まず自分や逃げ癖のある人を責める前に、これが防御のための行動だと理解することが大切です。
逃げ癖を克服するためには?
では、問題から逃げてしまう癖を直すには、どうしたらよいのでしょうか。
逃げてしまう自分を受け入れる
まずは逃げている自分を認めて、その癖を悪いことと思わないようにしましょう。
自分には逃げ癖がある、と認められることが大きな一歩となります。
逃げたくなる気持ちや不安が強くなることもありますが、逃げること自体を受け入れることが重要です。
逃げた経験から学ぶ
過去に問題から逃げてしまったことがあれば、その経験を次に生かしましょう。
例えば、仕事を辞めたいと思ったら、なぜそう思ったのか振り返り、次の仕事では改善できるように努めましょう。
逃げることから得た教訓を自分の糧とし、次なる挑戦の新しいスタートとして使いましょう。
長期的な視点で人生を見る
人生を広い視野で見て、短期的な目標だけでなく、5年後の自分がどうなっていたいか考えましょう。
仕事において逃げ癖があると、転職を繰り返してしまうことが目標になりがちですが、長期的な目標を持つことが大切です。
自分はどのように働きたいのか、どのような人生を送りたいのか、ゆっくりと考えてみましょう。
失敗を恐れない
好奇心があると、新しいことに挑戦するときの怖さをある程度軽減することができます。
自分の興味のあることだけでなく、今まであまり興味がなかったことにも挑戦してみましょう。
それによって、自分の興味の幅が広がるかもしれません。
また逃げ癖のある人には完璧を求める人もいますが、ミスやトラブルは誰にでも起こります。
新しいことに挑戦すれば、ミスや予期せぬことが起こるのは当然です。
それを普通のこととして受け止めると、失敗をそれほど恐れなくなります。
嫌なことから逃げ続ける人の末路とは?
成長の機会を逃す
人としての大きな成長は、挑戦や失敗を通じて得られるものです。
挑戦することで新しい能力や知識を手に入れ、自分自身を向上させられます。
しかし、逃げ癖があると、大切な成長の瞬間を見逃してしまいます。
いつも困難から逃げる人と、問題に立ち向かう人の間では、時間が経つと大きな違いが出てきます。
いつまでも逃げることを続けると、成長の機会を逃し、他人との差を縮めることが難しくなります。
信頼を失くす
人からの信頼と評価を守りたいなら、日常から逃げないでしっかりと責任を持つことが大切です。
仕事で間違いがあったときは、それを認め、誠実に対応する必要があります。
逃げ癖がある人は、トラブルがあるとすぐに言い訳をしたり、責任から逃れようとします。
これでは、職場でも友人関係においても信頼を失い、評価も下がってしまいます。
コミュニケーションにおいても、誠実であることが信頼を築く上で大切です。
もし何か問題が起きたときは、正直に謝り、解決に向けて積極的に動くことが重要です。
周りから人がいなくなる
いつまでも逃げ癖を持ち続けると、最後には何も得られずに孤独を感じることになります。
成長のチャンスを逃し、人からの評価が下がり、信頼を失うと、人との深いつながりを築くのが難しくなります。
逃げることが習慣になると、友人や家族との関係も遠のいてしまいます。
そして自分自身への自信も失い、孤独感が増していきます。
結果的に、人とのつながりがなくなり、孤立した状態になってしまうでしょう。
何も成し遂げることなく、ただ歳をとるだけの人生になってしまいます。
まとめ
困難な問題に直面した時、すぐに逃げるのは簡単です。
しかし、問題から逃げてしまえば責任感がなく不誠実な人だと周囲に思われ、孤独な末路が待ち受けているかもしれません。
嫌な事から逃げるのではなく、自分を成長させ、充実した人生を送るためのチャンスと捉えてみるのはどうでしょうか?
あなたの挑戦が、あなた自身の幸せや人としての成長に繋がります。
もし失敗したとしても、挑戦した姿勢は周りも認めているでしょう。
時には、自分自身をしっかりと認めて受け止めてあげるということも大切です。
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